結婚指輪の原価は意外と知られていない
結婚指輪の原価は幾らかかるのか、知りたい気持ちはあるでしょう。ただ原価を知れば、少なからずショックは受けるかもしれません。
結婚指輪の原価については、どこのブランドも公表されていません。結婚指輪だけに限らず、世の中に出回っているありとあらゆるアイテムも同じでしょう。ブランドに駆け寄ったところで、素直に応じてくれないのは目に見えています。ただ「ヒント」ならばあります。素材・重さ・そして加工です。
結婚指輪の素材原価は3万円前後!?
結婚指輪の多くは、プラチナでできています。2025年1月時点におけるプラチナの値段は、5,459円〜5,200円の間を推移しています。結婚指輪の重さは指輪によりけりになりますが、シンプルなストレート型の指輪であれば6g前後が良いところです。すると原価は、32,754円〜31,200円ということになります。
店で同タイプの結婚指輪を購入すると、安い店でも10万円。海外の高級ブランドであれば、15万円はするでしょう。ボッタクリもいいところです。
加工費用をプラス
しかし原価だけで、ボッタクリかどうかの判断はできません。理由は加工費にあります。結婚指輪の価格は、職人による加工費用も含まれています。加工費用がいくらかかるのかは公になっていないものの、ヒントとなるのが手作りの結婚指輪です。
手作り結婚指輪の場合、材料費とは別に基本制作費も含まれています。基本制作費用は店によりけりですが、2万円と設定されているところがほとんどです。先ほど取り上げた材料費と加算すると、結婚指輪の原価は5万円少し超える額になるでしょう。幾分かはマシになりましたが、ボッタクリ感がまだまだぬぐえません。
運搬費用や人件費も加算
結婚指輪の値段は、諸経費も含まれています。結婚指輪を作っている工房から店に運ぶには、どうしてもお金がかかります。お店で指輪を管理して夫婦にお渡しするのも、お金が必要です。大雑把な計算になりますが、諸経費用を加えると実質的な結婚指輪の原価は7万円〜8万円(店舗価格10万円の結婚指輪の場合)になるでしょう。
となるとボッタクリではなく、わりと適切な価格で販売していることがわかります。